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前立腺炎

前立腺炎とは

前立腺炎は、前立腺に起こる病気の中でも年齢を問わないという特徴を備えています。
前立腺炎は、前立腺が感染症などを原因にして炎症を起こします。 しかも、排尿障害だけでなく前立腺が持つ生殖機能にも影響が及ぶ場合もまれにあります。
前立腺炎に急性前立腺炎慢性前立腺炎の2つがあるのですが、全く症状が違います。
原因はハッキリしないことが多いのですが、慢性前立腺炎は急性前立腺炎から移行するというよりは、尿道炎や精巣上体炎の放置および不完全な治療が原因になっているようです。

慢性前立腺炎

慢性前立腺炎とは下腹部や陰部、肛門周囲の痛み、あるいは不快感といった症状が主体となって現れる男性の病気です。 排尿時や射精時に 痛みや不快感を伴う場合もあります。
実際にはかなりの数の男性が、程度の差こそあれ、この病気にかかっているものと考えられます。
原因として、細菌感染やクラミジアといった微生物の関与などが考えられていますが、不明な点が多いのが現状です。
前立腺炎になったからといって、前立腺肥大症あるいは前立腺癌になりやすくなるといったデーターは、今のところありません。


慢性前立腺炎の治療方法

慢性前立腺炎の治療についてですが、細菌が原因の場合は抗生物質(細菌を死滅させる薬)で治療することが推奨されています。
治療期間は2週間から12週間です。ただし、全ての患者さんに有効なわけではなく、症状が改善するのは50~80%の患者さんです。
前立腺液に細菌が認められない場合も抗生物質で治療することがあります。
その他、前立腺肥大症に用いられるアルファブロッカーという排尿障害の治療薬や、抗炎症薬(鎮痛解熱剤)などが有効な場合があります。
アルファブロッカーについてはその有効性が、臨床試験で確認されています。診察のところで述べた前立腺マッサージをすると、症状が軽くなったという患者さんもいます。

急性前立腺炎

急性前立線炎とは尿道から侵入した細菌が、尿道の奥にある前立腺に感染して起こる病気です。
前立腺が炎症炎症の ために充血して腫れあがります。
尿道からの細菌の侵入以外に、体の他の部位の感染症から、細菌が血流にのって前立腺に運ばれきて感染を起こすこともあります。
高齢者に起こる前立腺肥大症とは異なり、思春期以降の男性になら年齢に関係なく起こりますが、前立腺肥大症に合併して起こることも多いものです。 糖尿病の人は細菌への抵抗力が弱く感染を起こしやすいので、急性急性前立腺を起こすことがあります。
症状としては尿道、会陰部の痛み、とくに排尿の終りに熱感や痛み(排尿痛)や残尿感を感じ、頻尿になります。
尿は濁り、排尿の終りに血尿が出たり、尿道から膿(うみ)が出たりします。高熱を伴い、食欲不振などの全身症状も生じます。


急性前立腺炎の治療方法

急性前立腺炎は、基本的には細菌感染による炎症なので、尿検査から原因となっている細菌の種類を調べて、その細菌に対して有効な抗生物質を投与して治療します。
通常、抗生物質は急性炎症を起こした前立腺には到達しやすいので、数日~1週間くらいで症状は快方に向かいます。
重症となり、尿閉を起こしている場合には下腹部恥骨の上に穿刺(針を刺し)して、尿を体外に導くように管を取り付けるか、あるいは尿道留置カテーテルを用いて尿の排泄ができるようにします。